ばっちゃんとマコトくんという非行少年の触れ合いのドキュメンタリー。
”空腹だから非行に走る”
“どんな子にも、立ち直りのチャンスはある”
この言葉、重いですね。
1/7NHKスペシャルでマコトくんも出演の「ばっちゃんと非行少年たちとの交流を追った8年間のドキュメント」が放送されました。
お腹を空かせているのに、食べられない。
だからすぐ空腹になる。そして空腹で犯罪を犯す。
この話を聞いて、私は何とも言えない気持ちになりました。非行した子どもたちに寄り添うばっちゃんを本当に尊敬します。
ほっとした表情で黙々とご飯を頬張るやんちゃそうな子供達。 ばっちゃんが子供達に与えているのはご飯だけじゃない。 時には厳しい愛情と「ここに居ていいんだ」と言う安心感と「居場所」。 それがあれば子供は頑張れるんですね。 …最初から悪い子供なんていないんですよね。
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貧困や育児放棄。
ばっちゃんの家に集まってくる子どもたちはさまざまな理由で食事をとれずにいた子どもたちなんですね。
でも、ばっちゃんのごはんを食べすぐに非行がおさまる子もいれば何年もかかる子もいるんですね。それでもばっちゃんは毎日料理を作り子どもの声に耳を傾けていたんです。
「えらかったえらかった。」
やさしく笑顔で子どもたちに声をかけるばっちゃん。
それは、子どもたちが非行に走るのは、お腹が空きすぎてだから。
非行を繰り返していると罪の意識がどんどんなくなってしまうんですよね。
そんな子どもたちにとってh、ばっちゃんの家は、他にはない、甘えてもよい場所。外では威勢を張って、隠してきた本心も思わずさらけ出してしまう場所なんですね。
本当に、感動したドキュメントでした。
ばっちゃん 非行少年 感想・まとめ
NHKスペシャル「ばっちゃん」。
子ども達の貧困問題とか、非行問題とか、日頃、新聞やニュースでわかっているつもりになってましたけど、それでも、私は何もわかってなかったんだと、すごくショックでした。
再放送(14日0時)がありますね、また見ると新しい気付きがあるでしょうから、また見ます。
とにかく、見ていて 泣けました。
「えらかったえらかった」とこどもたちを受け入れてくれるばっちゃん。
夜どこかに行ってたマコトくんがばっちゃんに付き添われて家に帰る。
大きな声で怒鳴る母親とばっちゃんの懐の広さが対照的で泣けてきました。
マコトくんは寂しいんです、きっと。
30年以上にわたって自宅を開放し、非行に走る少年たちに、温かな手料理を振る舞い続けてきた“ ばっちゃん ”。 ばっちゃんは言います。
「“悪さ”をする子は、みな腹をすかせている。
10人いれば10人みんな。」
番組を見て感じたのは、食べる事とそこに居場所がある事の大切さ。
そして、自分はここにいるんだという心の声を聴いてくれる人の存在の大きさだったんですね。
まだあどけない顔をした中学生も寂しさから非行に走ってしまう要は居場所がほしいだけ自分の事を分かってくれる大人が周りにいれば子どもはどんどん満たされていくんですね。
ばっちゃん ずっと続けている理由
お腹が空くから悪い事をする。だから家に呼んでご飯を食べさせ話を聴くと落ち着く。
なぜ続けているかは、真剣に助けて欲しいと目の前の人に言われた事の無い人には分からない。
原動力は、 行き場を失った子供たちが、ばっちゃん に面と向かって言った『助けて!』ですよね。
その切羽詰まった最後の言葉を言われた者のみが体験し得る、魂の奥底から湧き起こってくる『この子を守ってあげたい』という強い衝動ですよね。
ばっちゃんとマコトくん
マコトくんが顔出してくれてる勇気はスゴイ!
ばっちゃんとの交流があったからこそですね。
見守り続けている“ばっちゃん”の口癖は、「えらかった、えらかった。」
…考えさせられますね。
子供たちは暖かい「心」に飢えているんですね。そう思いました。
そう、マコトくんは、ばっちゃんが特に気にかけている少年。
母親が再婚したばかりの中学2年生の…幼い頃からおなかをすかせてはここに出入りしていました。
父親にはマコトくんと同じ年の連れ子がいて新しい家族とは会話がなかったんですね。
マコトくんは、ばっちゃんの家に来るまでは、夜遊び回って度々問題行動を起こしていたんです。
しかも、マコトくんの家は、ばっちゃんの家の近くだったんですけどね。
でも近くなのになかなか家には帰ろうとしませんでした。
…自分の居場所がないと感じてたのではないでしょうか。
そうして、この1年ほどあとマコトくんは少年院に入ってしまったんです。
広島の少年院に入ったマコトくん。
ばっちゃんが愛知県のNPOに引き受けを頼んで、そこで更生を目指す事になったんです。
そして愛知県の少年院に移動、仮退院の日をそこで迎えます。
愛知と広島間の移動方法は新幹線。
でも、手錠をかけられたままなんですね。辛かったでしょうね。
「すごい恥ずかしかったです。」
とマコトくんも言ってました。
でも、そのことをこうしてテレビの取材を受けて話す勇気!すばらしいと思います。
1年ぶりの広島の街。
ばっちゃんがマコトくんの好きな親子丼を作ってまっていてくれた。
久しぶりに友人と会う。
知らない土地で一人で暮らす事になったマコトくんですが、きっともう大丈夫だと思います。
がんばれ、マコトくん!
「ばっちゃんが作ってくれた料理を食べてばっちゃんと話そう!!」
ばっちゃんの手料理でお腹と心が満たされるこどもたち
ばっちゃんは40代の頃から、罪を犯した少年の社会復帰を手助けする保護司というボランティアをされてきました。
活動を始めてすぐに非行の原因が空腹にある事に気付き、それから子どもたちに手料理を振る舞うようになったんですね。
そうしているうちに、担当する子どもだけでなく、その友達も来るようになりました。そうするとばっちゃん一人だけでは大変です。
それを見かねた地域の女性たちも手伝いに来るようになったんですね。
こうしてばっちゃんの家は、こどもたちのお腹と、そして心を満たす、にぎやかな家になったわけなんです。
TV放送でも、昨年のラジオ番組でも言い尽くせていない色々なことがあったんだと思います。
その度に、ばっちゃん は、さらなる知恵と力と暖かさを身につけて、今に至っているのだと思います。
だからこその、あのどっしりとした肝っ玉おかあさんっぷりなんですよね。
懐が深くて、しかも暖かい肝っ玉母さんのばっちゃん。ステキです。
大変な日もあると思いますが、元気でみんなにご飯を作ってあげてほしいと思います。