ドラマ・「お母さん、娘をやめていいですか?」このタイトルが見た瞬間、目がくぎづけになりました。それは「お母さん、娘をやめていいですか?」その言葉を含んだ言葉を本当に娘からなげかけられた私としては、気になったんですね、そのドラマが。
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今年最初に気になったドラマ・「お母さん、娘をやめていいですか?」
ドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」はNHKで放送予定のドラマです。まずタイトルを目にしての最初の印象は、『なにそれ?』…つまり、よほど母娘(おやこ)の葛藤があったの?と思ったんですね。
仲良し子良しの母と娘?!何があって娘が母親に不意に「娘をやめていいですか?」なんて言いはじめるのは、ものすごい理由がなくては、そうならないと思うんです。…昔から仲が悪ければわかるんですけどね、仲が良かったんだから。
なぜ、そんなに気になったかというと、そう、私も娘に言われたんですね、ちょっと(?)違いますが……
『お母さんのせいで私はこんなになったんだから!』
そんな言葉をある日言われてしまいました。…それは、私の子供でいる事を絶対否定された言葉にしか思えなかったです。悲しくて、悲しくて、自分の存在を否定してしまいたくなりました。いえ、してしまったかもしれません。
そして、つい、このドラマのタイトルが気になったのですが・・・内容は違ってました。(笑)
「お母さん、娘をやめていいですか?」とは?(概要)
「お母さん、娘をやめていいですか?」は、2017年1月13日(金)から、NHKドラマ10(ドラマテン・NHK総合テレビの22時台の連続ドラマ枠)でスタート!その問題の母娘を演じるのは、人気上昇中と注目されている波留さんが娘役。そして、斉藤由貴さんが母娘役での共演です。
しかも母娘の三角関係なんですね。これには驚きました。この内容を見て見るのを止めようかと思ったくらいです。え?私と娘のケースですか?いえ、まったく違う理由です。そうですね、簡単に説明しますと、……飲食店を経営していたので、忙しさに追われ、娘が親の愛情を感じられなかったことが起因しての言葉のようです。
それにしても、娘が自分から離れていくのが寂しくて、娘の恋人を誘惑する母親なんて、いるのでしょうか?と、同じ母親としては、疑念と憤りを感じないではいられません。子離れしてないのも度がすぎる!といった感じですが、そうですね、私も子離れしきってないのかもしれません。自分を振り返るきっかけももらえたドラマです。
「お母さん、娘をやめていいですか?」メインキャスト紹介
「お母さん、娘をやめていいですか?」メインキャストは、そうそうたる顔ぶれですね。これだけでも、…私個人としては三角関係というのが気に入らないですが、見てもいいかな?な感じです。/^-^;;;
- 早瀬美月/娘…25歳(波瑠)
- 早瀬顕子/母…50歳(斉藤由貴)
- 早瀬浩司/父(寺脇康文)
- 松島/恋人(柳楽優弥)
- 他、柳楽優弥さん、麻生祐未さん、壇蜜さんなど豪華キャスト多数
「お母さん、娘をやめていいですか?」あらすじ
「お母さん、娘をやめていいですか?」のヒロインは、早瀬美月(波瑠)25歳。彼女には中学や大学受験、就職時など、いつも二人三脚で頑張ってきた母親(早瀬顕子/斉藤由貴、50歳)がいた。
我が子一筋の完璧といえる母の元、その母親のサポートの元、順調に育った美月は、現在、女子高の英語教師。そして、変わらず、母親を全面的に信頼しきっていた。
傍から見た2人はまるで恋人同士とも思えるような仲の良さ。少し異常ではないかと思えるこの母娘の密着度。父親であり夫である浩司(寺脇康文)は、気になってはいても、仕事一筋の日々。女同士のタッグの中に父親といえど男が立ち入ることもできず、仲が良いのは悪い事ではないと流していた感じがあった。
そして、問題が起きたのは、早瀬家の新築をサポートすることになったハウスメーカーの松島(柳楽優弥)。不思議な人懐っこさを持つ男、松島は、その性格もあって、2人とすぐ親しくなり、顕子は母親として気に入った彼を、娘・美月につきあってみたらどうか?と背中を押した…ところまでは、仲の良い普通の母と娘だったのが…
松島と付き合うようになった娘・美月は、母親の意のままに自分が生きてきていたことを自覚するようになる。自覚とともに、徐々に、変わっていく美月。そんな美月に、母・顕子は娘が自分から離れて行くことに動揺を覚える。自分が見つめている方向を一緒に見ているはずの娘が自分と違う視点を持ったことへの焦りとも思える。
そして、ずっと自分と一緒でいてもらいたい我が子・美月を、自分の一番大切なものを奪われたくないという一心で、危険なスイッチが入っていき、そして、自分から娘の心を離れさせた張本人である松島を誘惑してしまう。娘から離したいばかりに????
「お母さん、娘をやめていいですか?」あらすじの感想
とにかく、子離れできていない!というのが第一印象!
そして、なぜそこで娘の相手を誘惑するのかが、ごく一般人な私としては理解不能。
……それは、果たして本当に娘の心を取り戻したいからか、あるいは……無自覚でも、本当は、松島に恋をしてしまっていて、娘の親離れは、単なる行動に移すきっかけだったのか?
どちらにしろ、家庭内どろどろ展開は、私的には・・・・・・。
普通ではありえないこの母親の行動は、確かに「娘をやめたくなります」。
本当のこのドラマの問題点は?
でも・・・愛憎のどろどろがメインのようでもありますが、本当のこのドラマの問題点は、
- 母親は、愛情を我が子に注ぐあまり、子どもを自分の操り人形のようにしてしまう。
- ”守る”という気持ちは確かにベースにはなってますが、自立の芽まで切り取ってしまう。
- 自分が子どもにとって絶対の存在でいなくては気が済まない
という、これはどこでもありがちな過ちが、底にある問題点かな?と思います。
過保護、過干渉…生まれ出た時からのそれは、無意識にその庇護下が当然のこととして受け入れてしまう子どもも多い。そして、その事を知った時の摩擦は、どちらも大きく傷ついてしまう。
そんな事を考えさせられた、新春ドラマの予告でした。
さて、13日(金)22:00~の「お母さん、娘をやめていいですか?」、たんなるどろどろ愛憎劇になるのか、または、その奥の奥、底にある人としての大切な問題点まで遡及するのか……楽しみです。
「お母さん、娘をやめていいですか?」の主題歌は「Little Doll」サラ・オレイン
この主題歌の曲名を考えても、そうですよね?母娘・どろどろの恋愛でなく、母と娘の繋がり、親子関係に焦点が置かれていると思います。
題歌を歌うサラ・オレインさんも、コメントでこんなことをおっしゃってるようです。
「まず、ドラマのタイトルをみて、驚きました。私が時には母に抱いていた気持ちが言葉になっていたからです。台本を読み、幼い時に母の意見なしに何も決められなくて、時には反発した頃を思い出しました。
そして、お母さんがお人形を作ってたところからヒントをもらい、まるで操り人形のような娘と、母親といる時自分自身で何も考えなくていい居心地良さ、対自立しないといけないという複雑な思いを歌詞で描いてみました。愛してるけど、もうあなたの人形ではいられない。心が、何かが間違ってると言ってる。
でも私が人形でなくなって去って行ったら、あなたは私を愛してくれるだろうか、という疑問も込めました。」
忙しさにかまけて放って、自立せずにはいられなかった私の娘と、このドラマの娘のように、とにかく全部自分が決めて、無自覚なのでしょうけど、自分の人形でいてくれてなくては気がおさまらない母親の元で育った美月のような娘と、どちらがいいのでしょうね?
え?2つ混ぜて半分?……そうですね。
でも、このドラマでは、美月が今回のきっかけまで気付かないまま従順な性格だったからということもありますね。途中で、思いっきり強い反抗期に入って、そこでその従順さはなくなるということもあり得ます。
ともあれ、子離れ、親離れは、どちらもその人自身の成長の為に必要なことなんだなと再認識させてくれたドラマです。
子どもでも1個の人格。自分ではないですからね。自分の心もままならないことがあるのに、個が違うのに、思い通りにはできるわけがないです。
願わくば、単なるどろどろ愛憎劇に終わってほしくないです。NHKですし。r(^^)