レインツリーの国、映画化されて、もうまもなく公開なんですね、と今頃気づいた私は、こういった情報に疎いです(苦笑)。レインツリーの国の著者は、有川浩氏。そう、あの図書館戦争の著者でもあります。で、このレインツリーの国は、図書館戦争のお話の中に出てくる本なんですね。キーアイテムとして。

図書館戦争

これは、もう今更書くこともないくらい、コミックにもなってますし、映画化もされますよね。映画の方はシリーズ3まで出てるくらいですからね。

図書館戦争、それは、「もしも本が自由に読めなくなってしまったらと仮定した時代でのこと」差別用語だけが一人走りしたという感じの世界で、本を守る図書隊と差別表現や害になると思える本を狩る公的検閲機関・メディア良化隊との闘いのお話です。

(でも、まるっきり仮定した時代でもないというか、その毛はあるんですよね、リアル現代には、確かに。)

そこで武装化にまでなるの?対象が「本」くらいで?という気もしないでもないですが、主人公笠原郁ちゃんの純愛ぶりがすごくほほえましいくらいにかわいらしいんですよね。その郁ちゃんの恋愛の対象の堂上教官の不器用さも、似たもの同士でかわいらしいんです。

図書館戦争内でのレインツリーの国

そして、「レインツリーの国」の本は、その図書館戦争のお話の中、堂上教官とコンビの小牧教官が、視聴障害を持つ恋人の毬江ちゃんにすすめた本なんですね。

「耳が悪いのに、難聴のヒロインの本を勧めるなんてちょっと無神経なんじゃない?」

毬江ちゃんの同級生のそんな言葉から尾を引いて、本を守る図書隊とは相対する検閲機関・メディア良化委員会の耳に入り、小牧教官は「未成年者(毬江ちゃんは高校生)及び障害者への人権侵害の疑いが報告された」と、査問にかけるために、引っ張っていってしまうんですね。

この査問会。その前に堂上教官もかけられたし、郁ちゃんもかけられたんですね。それはもう厳しいもので、人扱いしていないんですよ。その査問の感じから連想してしまうのは、戦時中の「憲兵」あるいは「特高警察」による取り調べですね。まさにそんな感じ。

当の毬江ちゃん自身のことは無視しておいて勝手に罪名、疑惑をつけて、にっくき図書隊の隊員である小牧教官を追い込もうというイビリ的査問会。(でも、そのイビリは尋常じゃない)

結局は、本人の毬江ちゃんの協力で、小牧教官は無事だったんですが。

レインツリーの国は、そこで出ただけの、といっては、語弊が山盛りありますが、図書館戦争シリーズ②の「図書館内乱」の「三美女の微笑み」の中の1話の中に出てきた本だったわけです。

なので、それまで「レインツリーの国」の本があることは知らなかった私ですが、興味が出て、図書館内乱を買ってからすぐ買って読みました。本屋さんでは、表紙が見えるように重ねて置いてある図書館戦争シリーズの横に、ちゃ~んと置いてありましたしね。

レインツリーの国 [ 有川浩 ]

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 レインツリーの国・あらすじ(ネタばれ注意)

「レインツリーの国」という名前のブログ

2人が出逢ったきっかけは忘れられない本「フェアリーゲーム」。その感想を通してブログで出会った2人。会ったこともないのに、主人公・伸行は、そのブログの管理者である「ひとみ」に対し恋に落ちてしまう。メールでの交流が始まり、思いは深まったいく。それは2人とも同じだったらしいんですね。

「会ってみよう」と最初誘ったときは、「会ってがっかりされるのが恐いから」と断られたんですよね。でも、とにかく会いたくてしかたのない伸行は「せめて電話で」と食い下がった。それに負けたのか、というより、やっぱりひとみも会いたかったのでしょう。結局逢う事をOKしたんですね。

一回だけだったら気づかれないかもと思った

普通のデートがしたいと、聴覚障害を隠し、それでも勇気を振り絞って伸行に会ったひとみ。でも、結果は、ひとみの不自然な行動に伸行はいらだちをおさえられない状態。そして、予期しなかった悲しいとどめ。

「重量オーバーだったんですね」

満員のエレベーターに乗ってしまったひとみ。重量オーバーのブザーが鳴っても降りようとしなかったひとみを「なにやってんねん!」と腕を引っ張ってエレベーターから下ろす伸行。酷くなじる言葉と共に。

「どうしても会ってみたかった。一回だったらこれも・・」(バレずにすむだろう)と、耳にかけてある補聴器を見せる。もはやどう言葉をつくろったらいいのかわからない衝撃。言葉も出ず、逃げ去っていくひとみをただ見送ってしまう伸行。

「話してくれれば…信用してくれなかった」「健常者の偏見」

伸行は、最初から話してくれれば、俺はそんなに信用できなかったのか?とメール。それに対してひとみは、障害者と分かったからこうしてメールをくれた。な感じで2人の気持ちはすれ違うようになってしまったんですね。

リハビリでデート

「仲直りするためにケンカしようや」気持ちはすれ違ってしまったけど、2人ともお互い忘れられず気になっていたんでしょうね。数回のメールの後、チャットをするようになり、もう一度会う約束もとりつけることができたんですね。

「大勢の人が注目してる前で、耳のことなんか言いふらさないで」

良かれと思ってかばったりすることが裏目に出る。返ってひとみを傷つけることにもなる。気をつかっていたつもりが余計な世話?…そのストレスはデートの度に伸行にどんどん積み重なってくる。そして、たぶんそんな感じはひとみにもあったのだとう思うんですよね。

レインツリーの国のトップページが消滅

「健常者」と「障害者」との違いは、思ったより大きかったということでしょうか。お互いに気をつかったつもりでも、裏目に出てしまったりで、2人の心のすれ違いはどんどん離れていってしまい、ついに、いつの間にかレインツリーの国(ブログ)のトップページが無くなってしまっていることに気づく伸行。

それに至るきっかけは、伸行がひとみに耳が悪いと最初からわかるように補聴器を見せる感じに身ぎれいにしたら?という言葉なのだと思います。焦った伸行がひとみに出した返事でわかるのですが、「障害者だと知られたくない」という自分を変えようとして、考える時間をもらうために、ブログを閉鎖したみたいなんですね。

これはひとみにとっても大きい一歩だと思いました。

「補聴器を見せると楽なこともありますね」

ひとみが髪を切って補聴器が見えるようにするまで1カ月。伸行にもひとみに対する思いにいろいろあったようですが、結局は、「自分を切る」ためでなく、自分がすすめた補聴器が見えるようになっても「髪を切る」ことを決意する為に悩んでいてくれたことを歓迎する伸行。

ちゃんと現実で繋がりたい

デートの最後、やっとお互いの本名を教え合う2人。2人ともHNは本名からとったことはお互いしっていたんだけど、ひとみの方にちょっと驚きの発見があった場面ですね。私も予想しなかったことで、ホントに意外でした。まさか名字だとは思いもしませんでした。(笑)

「伸さんと出会うためのような名前を知らずにつけていたみたい」

本名を伝えあった帰り道、電車の中でひとみの脳裏にはいろんな考えが浮かぶ。「レインツリー」は「アメリカネムノキ」の別名。ネムノキの花言葉は、「歓喜」「胸のときめき」

「レインツリーの国」は、ひとみにとって「歓喜の国」「心ときめく国」。恋に恋するかのようにつけた名前。

「まるで伸行と出会うためのような名前をつけたみたいだ」と本人に言えば、青春菌合戦は自分の一人勝ち決定だとそれを言った時の伸行の照れた顔を想像しながら思うひとみ。あれほど隠していた補聴器をわざと見せるように髪をかきあげて。

全ては伸行がくれた自信、ではなく、伸行とのケンカを通して自分で自分自身に築き上げたひとみの自信なんじゃないかと思います。

ここで物語は終わってるので、先を見ることはできませんが、この後もケンカや行き違いもきっとあると思うんですね。でも、きっとこの2人なら続いていくと思います。

ケンカをしても、また糸を手繰りよせよう、理解し合おうとする伸行とひとみなら、きっと。

 

以上、簡単ですが、あらすじでした。

伸行役 玉森祐太

映画初主演

Kis-My-Ft2のメンバー

東京都出身

ジャニーズ事務所所属

1990年3月17日生まれ

B型

 

ひとみ役 西内まりや

実写映画は初主演

モデル、女優、歌手、タレント

愛称:うっぴー、まりやんぬ

1993年12月24日生まれ

A型